「安達君がいいと思います!」




「俺!?」




拓也は自分を指差して目をパチパチさせている。




「だって拓也似合いそうじゃん、王子様の格好。」




あたしはおどけた表情で言ってみせた。




「そうか?」




首を傾げる拓也。




そこで美園が振り返って、



「お願い、拓也君。あたし小島が相手だったら嫌。」



小声で拓也にお願いした。