「ゲッ・・・」




『誰よりも美園のことを愛している』



って言っている、ナルシスト男の小島(コジマ)だった。



小島には心の優しい美園でもまいっているんだよね・・・・



いくら『好きじゃありません』と美園が言っても、『俺と付き合い始めると俺の魅力に気づくさ。』と言うだけ。




取り合うだけ無駄って感じ。しかも小島と話すだけで結構疲れるんだよね。




美園もあたしも小島には近付かない。




朝小島の姿を見つけたら、気づかれる前に廊下の角を曲がって教室までの道のりを遠回りしたり、隠れたりする。





教室ではつねに鏡片手に自分の顔に酔いしれている。




クラスのみんなも小島から距離をとっている。