*篠崎竜也 Side* 学年があがってから 登校、初日。 昨日は 俺も祐斗も 欠席していたから。 祐斗と二人で 教室に入ると いつもみたいに 教室中の生徒が でかい声で 名前を呼んでくる。 「きゃー! 篠崎様ー。原西様ー。」 「こっち向いてー!」 多分、俺らが 金持ちで珍しいから だろう。