翌日は落ち着かない1日となった。

授業を受けたりクラスメートとしゃべったり。

そんなふうにいつも通りに過ごしていても、ふとした瞬間に放課後の約束を思い出して―緊張したときによく感じる、胃がきゅっと縮まる思いがする。

小林くんに会うことが嫌だったというか、ただただ不安だった。

私は決して話上手ではなかったからいつだって聞き役に回るタイプだったが、小林くんもそうだったらどうする?

会話がまったく成立せずに妙な気まずい沈黙に包まれたら…
どうすればいい?

心配が尽きることのない私をよそに、時間は刻々と過ぎてゆき―

ついに、6時間めを告げるチャイムが鳴ってしまった。