正直、ぎょっとした。

たしかにメールのやり取りを楽しんではいたし、自分でいうのも変だけど、なかなかいい雰囲気だった気もしていた。

けれど、実際に話すとなると…。

「じゃあ明日の放課後、東階段で待ってるね」

結局私はそんな返事を打って、メールを終えた。

ものすごく緊張する。
でも、メールだけの関係で仲良くなりすぎて実際は会話が弾まないだとか、そんな事態はなんとしても避けたかった。

それに、小林くんのことをちゃんと見てみたい。

私は、胃が縮む思いがするほどの緊張を忘れるためにも、早めの眠りについた。