正義豆知識
その13


正義にとって、ボウリングとはオシャレなイメージがあった。

「いかにもボウリングとか行ってなさそ~」と、思われたくない(結局いつもそこがポイント)

「行く友達とかいなさそ~」等など。


しかし、いかにも縁遠そうな正義がボウリング上手だと、それだけが自慢な、いかにもやり込んでいます。 といった、一人で遊びにきているキモイ男と思われるよりマシだと思う。(かわいそうなことに、それはあくまでも正義のイメージからくるもの・・・。 カッコイイことやっていても、逆に気持ち悪がられるし、いかにもオタクなことやっていても引かれるし)




「英くんの大学時代なんて、まだ最近じゃん」


「でも2年生くらいだったかな?」



そこへさえがやってきた。



「大丈夫だよ。 私も絶対ガター行きだから!」


「お前の場合、ボールじゃなくて、自分が転がってくんだろ」



拓也はさえを指さした。



「もぉ! 指ささないでよ、バカ!」



あー、なんか今のって、少女漫画っぽい。


正義はしみじみ拓也を尊敬した。