(あ、しまった!)

正義は余計なコトを言ってしまったかと、ものすごく後悔した。
しかしさえは笑顔を崩さず言った。



「あ~、やっぱり私って変わってますか?」


そう尋ねてきた彼女の声は、少し淋しそう。
慌てて正義は弁解する。


「いや、個性があっていいってことだよぉ~」


「へへへ。 どうも」



正義豆知識
その5


ココで終わっておけばいいものの、お調子者の正義は一言余計なことを言う。

男なら、やはり上目線から見る人は多いかもしれないけど、正義は自分より大人しそうな人にしか強がれない。 しかも、それがみんなにもわかってしまうところが虚しい。