「茶わん蒸し四つですね? わかりました」



さえは嫌な予感がした。 だからすかさず言った。



「四つも田端さんが食べるんですか?」


「アハハハ! まさか〜。 みんなの分だよ。 食べるでしょ?!」


「(やっぱりな)あたしいらないですよ」


「あ、僕も」


「そうなの? えぇー嘘だ〜! やっぱり最初は茶わん蒸しから食べなきゃ〜!」


「私は欲しいです」



春海が言った。 正義は仲間がいたことにもううれしくてたまらない。



「だよね〜!? これ食べなきゃ始まらないよね〜!」


「そういうわけじゃないけど…」