「ん?!」



ずいっと画面に顔を近づける父親。



パスワード画面で、確かに数字を入力したはず。 なのに画面には数字が出ていない!



「なんで“※※※”しかでんのやー!!!」



父は怒って適当にキーを入力しはじめた。 しかしそこには※しか写らない。



「コレ不良品や無いか!」



恥ずかしいにも程がある。 母は白けた態度でこのアホに教えた。



「アンタね。 パスワードなんて人に見られないよう、※ででてくるんだよ。 お金下ろすときだってそうでしょ?」



父親はそれを聞いて、きょとんとした顔になる。



「ほ~ん・・・」



(どこがプロフェッショナル・・・)



結局、この父親の血が正義に駆け巡っているのだ。 しかしさらに続く・・・。