「すまん・・・祥平、
俺、身内の・・・
弟のことだから、
自分でけじめをつけようって、
そればかり考えてた。

俺・・・
署に戻って
もう少し詳しく
今回のこと調べてみる。」

兄貴は立ち上がって、

「祥平、
すぐに代わりの警官が来る。

今はつらいだろうけど、
お前はまだ容疑者なんだ。
今、
抵抗するとますます嫌疑が深くなる。

だから、
おとなしくしていてくれ。いいな?」

と言って、
部屋を出て行った。

俺は、兄貴が出て行くと、
ふぅっと大きく息を吐いた。

少なくとも兄貴は、
俺のために動いてくれそうだ・・・