俺って、
どんな状況でも適応できちゃう??

「でもさ、兄貴・・・
本当にただの通報だけだったら、
まず、 兄貴なり、
誰かなり、
慎重にことを運んでウラをとって、
それから踏み込んでくるだろ?」

「祥平、お前・・・」

俺は、兄貴のことばを無視した。

「もし、成分分析の結果が
ドラッグじゃないってわかったら、
これって、冤罪だよな?

警察は、
人のプライベートかき回して、
俺に断りもなく、
俺への手紙を読んで、
母さんにつらい思いをさせた。

その責任、
どう取るつもり?
それとも、
俺が無実だって叫んでも、
何か裏工作をして
無理やりにでも俺を
犯人に仕立てるつもり?」

兄貴は、
真剣な表情で俺の話を聞いていた。

俺の話を聞くうちに、
兄貴の表情が
変わっていくのがわかった。

でも、まだだ。

まだ、兄貴を100%信用できない。