弟がドラッグなんかに
関わってるってことになったら、
兄貴にだって、影響あるんだろうな。

「兄貴。」

部屋から出て行こうとする
兄貴に俺は切り出した。

「もし、俺が、
ドラッグのことなんか知らない。
俺には関係のないことだって言ったら、
警察は信用してくれるのか?」

「わからない・・・」

兄貴は、苦しそうにつぶやいた。

「わからないって、どういうことだよ?」

俺は、かっとして大声で怒鳴っていた。

「何でだよ?
俺は、かんけーない!!
“スイートドロップ”だかなんだか
知らないけど、
そんな名前を聞いたのも初めてだっ!」

今まで何も言えず
抑えていた気持ちが爆発した。

こんなのおかしい!!

「警察って、ドラマとかだと、
無実の罪をきせらた容疑者の
疑いを晴らそうと
権力にも立ち向かう
正義の味方的なヤツと、
権力をふりかざして
威張りくさって
無実の罪の人をますます追いつめるヤツと
両方あるけど、
兄貴たちは、
どっちサイドの警察なんだよっ?」

「祥平・・・」