亜由美がくるっと振り向いて
私に詰め寄った。

他の三人も同じよ~に
詰め寄ってくる。

「あ、ぅん。
手紙はそのまま開けずに
カバンに入れて・・・。」

私があの時の様子を
思い出しながら答えてると、

「「「「え~!!!それじゃ、
今までの手紙と同じ末路?」」」」

四人ともがっくりと肩を落とした。

「や!でも、その後、
祥平さ、 今度の激励会の時、
抜け出して会ってくれって。」

「ほんとっ???」

羽瑠の顔が
ぱぁぁぁっと明るくなった。

優衣も亜由美も郁美も
がばっと顔を上げて、
身を乗り出してきた。

「う、ぅん・・・
バーベキューの途中で
テニス部の部室で待ってるって。
でも・・・」

私の声は、四人の声にかきけされた。

「「「「い、ぃやっったじゃん!!!」」」」

四人が一斉に抱きついてきた。

「ぐ、ぐるじぃ~」

四人の重さに私は
目を白黒させて倒れこんだ。

「沙南、よかったね。」