コイツ、
気づいてるかな??

自分のクセ。

「あ、 あのさ、
手紙、 受け取ってほしいンだよね。」

沙南の声に 俺は ガックリした。

結局、 そういうことかよ。

自分のいらついた気持ちが
そのまんま声になった。

「またかよ?うぜぇ!!」

俺の不機嫌な声に
沙南の動きが
ますます挙動不審になっていく。

でもコイツ、
不安気にしてるくせに、
今回は引き下がらない。

そんっなに、
俺と誰かをくっつけたいのかよ??

その気持ちが
またまた 声に出てしまった。