みんな
チラッチラッと祥平を見ては、
ほほを染めて目をそらしている。

でも、
でも、私は あんなリアクションできない・・・

「ごめん。待った?」

私が両手を合わせて
謝りのポーズをすると

祥平は、

「いいって。
お前、浦先に呼び出しくらってたろ??
短い足をフル回転して
ダッシュで 坂道登んの見てたから。」

「あっ、えっと・・・ ウン。
じつはそうなんだ。」

私は、思わず相槌をうってしまった。

あの4人にだまされたってと言うと、
きっとバカにされるに決まってる。