でも、これからまだ
シンドイことが残ってるんだよな。

ああ、気乗りしない。

でも、あの手紙渡さなきゃ。

いつもよりもノロノロと着替えていたので、

私は、
羽瑠たちが ナニやら
ヒソヒソ話しているのに 気がつかなかった。

四人は、ナニやらお互いに 目くばせをすると、
更衣室からさっさと出て行った。

更衣室の外から郁美の声がする。

「沙南、着替えたら、
浦先が職員室まで来いって。
海斗は先に行っているってさ。」

「え~!! マジ?
人が急いでいる時に限って 呼び出しなんて。」