早くなんとかしないといけないのに、
どうしていいか、
わかんないし。

だれに話したらいいのか
検討もつかないし。

うっ。

涙でそう・・・

だれか・・・

助けて・・・

優衣が、
とぼとぼと坂道を下っていると、

「優衣!」

体育館のほうから呼ばれた。

優衣が声の方向を見ると、
海斗が立っていた。

「海斗・・・」

海斗が優衣に近づいてくる。

あれ?

海斗、怒ってるみたい。

あんま、
海斗の怒ったとこ見たことないけど、
今日は、どう見ても怒ってるよ。

あの顔は。