俺は、
いっきにしゃべって、一平を見た。

一平は身じろぎもせずに、
俺を見かえしていた。

「なに・・・?なんの話?」

俺は、
ごくっとつばを飲み込んで、
一平の目を見ながら、
俺の沙南への気持ちを打ち明けた。

「一平、俺・・・
俺も沙南が好きだ。

幼なじみだからとか、
女子で気軽に話せるヤツだからとか、
そんなんじゃなくて・・・」

深呼吸を一回。

「俺は、沙南が好きだ。」

言った!!!

俺は、
一平が口を開く前に、
一気にまくしたてた。