こんなに自分の気持ちを
外に出したのって、
初めてかもしれない。

いつもみたいに、
自分の気持ち飲み込んで、
言いたいこと
我慢してなんかない。

私、ちゃんと言えたんだ。

まだ興奮してて、
手が震えてる・・・

「言いたいことは・・・
それだけ?」

「っ!」

菜々美の冷たい声に、
今までの勢いをそがれた私は、
ぐっとことばを
飲み込んでしまった。

「沙南がどんなに
自分を弁解したって、
私がこれまで
味わった苦しさの
半分にもならによっ!

だから、
私は沙南の気持ちなんか、
わかってあげない。

沙南も私の気持ち、
わからなくったっていいよ。

でも、 明日は、来て!

沙南には、見て欲しいから。
ぜったい来てッ!」