「きっと、
奈々美から見たら、なに、
上から目線で余裕いっぱい、
自分は特別だからって
気持ちで 人の手紙届けてって、
そう見えたんだろうね。」

「わかってんじゃない。

そう見えたんじゃなくって、
そうだったでしょ!」  

菜々美の怒りがことばから
伝わってきた。

奈々美がそう言う気持ちは・・・

わからないでもないけど、
こうストレートに言われると、
なんだかおもしろくない。

私だって!
私だって、
余裕があったわけでも、
自信があったわけでもない!

祥平にどう思われてるかって
不安な気持ちは、
奈々美と同じだもの。