「「・・・・・・・・・・・・」」

亜由美も郁美も無言のまま
うなだれていた。

はれ?

二人ともどうしちゃったの?

優衣は、
やっと二人の異変に気がついた。

ぐすっ、ずっ、ぐすっ だれ?

鼻をすすってんのは。

亜由美?

いや、郁美も・・・ なんで?

なにかあったの!?

急いで二人のそばに行って、
肩に手をやると、

「優衣~。羽瑠が、
羽瑠が壊れた!」

と、亜由美が、
意味のわかんないこと
言い始めた。

「はぁぁ~?壊れたって、
どういうことよ?」

「それがさ・・・・・・・・・・・」

二人は、 かわるがわる
一平が沙南に抱きつくまでを
説明してくれた。