だいたい、 なんで、
羽瑠たちが
奈々美に悪口みたいなこと
いわれなくちゃなんないのさ?

優衣が怒っていると、
奈々美は、
さっときびすを返して
裏門から出て行った。

「これじゃ、できない。
仕切りなおさなくちゃ!」

奈々美がつぶやいた声が、
優衣のところまでとどいた。

何ができないんだろ?

仕切りなおす?

なに、それ?

奈々美・・・なんかヘン。

菜々美が見てたのって、
羽瑠たちだよね?

羽瑠たち見て、
できないって・・・?

ぜったい、なんかある!

女の直感。

優衣は、思い切って
奈々美のあとをつけることにした。