俺は、あわてて部屋に戻った。

俺、軟禁状態だっけ。

しばらくは、
部屋から出れないんだった。

くそっ! どうしよう・・・?

兄貴も しばらくは、
おとなしくしとけって、
言ってたし。

兄貴から連絡あるまで
待ってたほうがいいんだよな?

でも・・・。

こうしているうちにも、
一平が沙南に
告白するかもしれない。

――――――――――――
―――――――― 俺には、
沙南のほうが大事!!

なんっとか、
部屋から抜け出さないと!

俺が部屋を
うろうろしながら考えていると、
トントンとドアをたたく音がした。

俺は、
急いでベットに
もぐりこんで
寝たふりをきめこんだ。

かちゃっ