テニス部では、一平が待っている。

そう。

俺が、お膳立てしたんだ。

一平のために。

一平は、沙南に告白するんだ。

もし、沙南が一平の告白、
受け入れたら・・・
いやいや、 それは・・・ないだろ?

だって、沙南は俺を好きなんだし。

でも・・・ でも、もし、
沙南が一平の気持ちに
ぐらっときたら・・・?

一平、いいヤツだし。

一平が本気だってわかったら、
沙南だって・・・
そんなのいやだ!

沙南が一平とつき合うなんて!!

絶っ対、阻止しないと!