「あれ?シズクさん?」

「タイガっ!?」



びっくりした。



「あの日以来ですね。
年下の彼とはどうなりました?」



タイガは私のひとつ下。
弟みたいに可愛がっていたんだ。



「ん?今日、サッカーの試合観に行ってきたよ。」

「ぇ、付き合ってるんですか?」

「ううん。まだ…。」

「そうですか。じゃあそのうち彼から連絡来ますよ。」



………えっ?

と、タイガの顔を見たら私のケータイがブルブル震えた。



「ほら♪」



タイガはいたずらな顔をしてニカっと笑った。