ピーッという終了のホイッスル。
試合は圧勝だった。
「いや~、終わった終わった。」
隣のヨシタカは軽く伸びをした。
なんか、付き合わせて申し訳なさすぎる…。
「シズク先輩、どうします?」
「ん~…。帰ろうかな。私、あの輪に入る勇気はない。」
「……あぁ。シズク先輩、チビですもんね(笑)」
「ヨシタカ、殴るよ。」
試合が終わった瞬間に、選手に群がる女の子たち。
えぇ、どうせ152センチの私は埋もれるだけですけど。
「あ、そうだ。シズク先輩♪」
「ん?」
──────ギュッ
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