「嘘でしょー。」
ホームを降りて改札をくぐると、あり得ない勢いの雨。
とりあえず傘をさしてもほとんど意味はなさそうだ。しかも、バスは大行列。あれは待ちたくない。
「こんなはずじゃなかった…」
私は雨に肩を打たれ、目から涙を流しながら歩いた。
カバンを頭にのせて走る人や、傘を懸命にさす人、びしょ濡れの学生の集団とか、たくさんの人とすれ違い、私をチラりと見る人もいたけど、きっと泣いていることはバレてない。
…きっと。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…