大好きだ、みんな。 「サンキュ。んじゃ、あたし帰る。」 「送りますか?」 「いい。まだ明るいし。」 「そうっすか。じゃあ、いつかまた。」 「気を付けてください。」 「また来いよ。」 みんなに見送られてミドリ君の店を出た。 懐かしい高校時代。 全然変わらないみんながなぜか嬉しくて、素になれた。 封印したあの頃の私が、少し戻ってきた。