家に着いて、冷えたからだを温めるためにコーヒーを煎れた。



「どうすんのよ…。」



ヨシタカに渡された紙切れをカップとは別の手で摘んでみた。



カズタカ君。

あの時の高校生がヨシタカの弟君だなんて思わなかった。

正直、気になる…。


それは、使わずに傘立てにたたずむビニール傘が表してる。