なーんだ。



「ヨシタカがね。フフ、ありがとう。」



ゴクリ、ココアを一口飲んだ。



「…美味しい。」

「よかったっす。」



ヨシタカの弟君は、ここでやっとニコっと笑顔を見せた。その顔がヨシタカそっくりで笑える。



「俺、なんか変でした?」

「いや、ヨシタカと似てるなって思ったら笑っちゃった。
そういえば、弟君名前は?」

「能代和貴です。」

「カズタカ君ね。私の名前は知ってるみたいだからいっか。」