「どうしてそんなこと聞くの?」

「いや、この前の旅行の写真をと弟と見てたんですけど…
あいつ、やけにシズク先輩のこと聞いてきて。弟に聞いても“別に”しか言わないし。」

「それ、私が知り合いの誰かに似てたとかじゃないの?」

「そうは見えなかったけど…」



ヨシタカはまた何か考えながら唸りだした。私はココアをすべて飲み干して、ヨシタカを残して学食を出た。