「あの、この前も泣いてませんでしたか…?」 私はその言葉に理性を失って、見ず知らずの男子高校生に飛び付いて泣いた。 なんでだろう。わからない。 そんな私に、その男子高校生はそっと胸を貸してくれた。 私が泣き止むと、その高校生は私に傘を押しつけるように渡して駅に消えていった。