なんだかんだ、恋人らしいふれあいってしてこなかったね。 「……抱きたい。」 「いいよ。」 そばにいるだけで満たされていたからなのかな。 信じていたからかな。 理由はどうであれ、必要無かったってことか。 「…好きだ。」 「私も。カズ君だけが好き…。」 ベッドのなか、私たちは初めてひとつになった。