ナオさんが運んできたお茶を飲みながら色々話して、私たちは帰ることにした。

私は明日仕事があるし、ミドリ君もタイガ達と約束があるみたい。



「シズク。」



お母さんは玄関まで見送りに来てくれた。そして最後に耳元で、



「カズタカ君ならお母さんも安心できるわ。結婚はまだそうだけどね。
…失礼だけど、ミドリ君よりも気に入ったわ。」



と言ってくれた。

お母さんはコーイチ先輩のこと知らないもんね。



「ありがとう。」



それだけ言って、ミドリ君の車に乗り込んだ。