どうやら隣にいるカズ君は完全にびびってしまったみたいだ。
背筋がピンと伸びてる。
「シロ、ここの雰囲気に慣れないとやっていけねーぞ。」
「あ、はい…。」
そこにレイジ君。
「シロ?シロって何だ?」
「ノシロのシロ。俺、レイジさんよりもネーミングセンスありますから。」
「ほう…。ミドリ、お前偉くなったなぁ、おい。」
「やめてよ、二人とも。おじさまもお母さんもいるのに…。」
「「………。」」
変わらない雰囲気に、誰ともなく笑いだした。
カズ君も、少し緊張が解けたみたいで笑っていた。
ミドリ君のおかげか。