「よし、行くか。寝ぼすけとシロ。」



な!ミドリ君め!
否定できないし、別にいいんだけどさ。どうせ勝てないし。



「シズクって、ミドリさんの前だと大人しいね。」



歩きながらカズ君は不思議そうにそう言った。



「だって怖いもん。」

「あー…。」


「シズク、何か言ったか?」


「いえ!何も!」



私とミドリ君のやりとりに、カズ君はクスリと笑った。