ミドリ君は不思議な色のカクテルを一口飲んだ。



「一応、おばさんにはイイ子だよって言っておいた。」

「うん。」

「…お前の考えていること、俺はわかるけど…あの子がわかるとは限らない。
話せばわかる相手なんだろ?話せって。」

「うん。」



どうしてこの人は…。

だから今でも甘えちゃうんだよね。1番安心できる人。



それと同時に、1番申し訳ない人でもあるけど。



「私、まだまだだね。」

「そうか?」

「そうだよ…。」

「そっか。」



そのあと、ミドリ君はお店が忙しくなって、私は声もかけないまま店を出た。