「うん。ありがとう、ヨシタカ。」
『弟のため!あいつ、帰ってきた時死にそうな顔してたから。』
「あ~……私のせいかも。」
『当たり前です。』
「はぁ!?」
『なんでもないっす!
とりあえず、兄の俺にすら嫉妬しちゃうような弟だから。大事にしてくださいよ!』
「普通逆じゃん!なに、私が彼氏役なの?」
ヨシタカは、まあまあ、とか適当に流して一方的に電話を切った。
なんなんだ、あいつ。
けど…私は年ばっかり食った女ってことか。
ヨシタカに説教されるとはね。
無性にカズタカ君に会いたい。
話したくありませんって言われちゃったけど、声が聞きたいよ。