私はミドリ君に送ってもらってアパートに帰った。



「ま、最悪俺のとこ戻ってきてもいいぞ。」



別れ際、ミドリ君にそう言われた。

優しすぎるよ、本当に。
だからこそ…別れたし元には戻れないんだよ。



ドアの鍵を開け、入ってまずはパソコンの電源を入れた。

すると、携帯が着信を告げた。





「もしもし?」

『シズク先輩っすかー?』

「うん。」





相手はヨシタカだった。

大学の後輩。カズタカ君の兄。