黒楼も辞めちゃったし。 だからミドリ君には逆らえない。 今も尚、私の中のミドリ君は鬼みたいに怖かった総長のミドリ君のままなんだ。私には優しかったけど。 「男にフラれた、だろ?」 「なっ!」 「シズクちゃん、わかりやすいからね~。俺のとこ戻ってくる?」 「戻らないよ。」 ミドリ君のこと、今でも好き。 けど、もう恋人にはならない。 …というかなれない。