それから何分かしてメグと同じクラスの人がきた。

「みゅちゃんじゃん♪」

「みゆです!」

からかう人も少々。

メグもそれにすっかり溶け込んでいった。

さっきの涙がうそかのように笑っていた。


君が笑えばそれでいい。


それでいいのだ。


わたしは心の中を見られたくなくて、

「じゃあね」

とそそくさに出てった。

「ほーい」
「またねーん」


軽い挨拶をしてその場から逃れた。

正直怖かったのかもしれない。
あの空気が、
あの場所が…。


だからわたしは逃げた。