「話すだけ話してみてよ。少しは軽くなるかもよ」

わたしはそういったけどやっぱりわからなかった。

メグは首を縦に振った。


「ちょっと…だけ」


そういってメグはゆっくり口を開いた。

わたしはそれを黙って聞いた。

「やっぱり…ツラいなぁっ」

メグは手で顔を覆った。

「メグっ」

わたしは他に何も言えなかった。

「先輩にフラれちゃっ……た」

込み上げてくる涙をわたしは拭うことすらできなかった。