…2人の行く末を見るのが、そんなに恐いか。

それは、違う。

…違わない。恐いんだろう、2人がもし決別したら、と考えると。

決別……。


それは、確かに恐かった。

2人のことを信じているのに、ここに来て、もしも、万が一…と考えてしまう自分がいる。

もしそうなったら、俺は?
俺は、どうなるんだ?


悠里は隣に居る天野を見た。
天野はじっとこちらを見つめたままで、何も言わない。
しかし、その眼は訴えていた。


“2人のこと、ちゃんと見届けるんでしょう?”