……悠里が居なくなり、2人の関係は変わっていた。


「あらぁ、こりゃ大変だ」

「天野おぉぉぉぉ!!」

悠里は、隣でヘラヘラと笑う天野に掴みかかった。

「なーにが『大変だ』だよ!話が違うだろ!」

天野は悠里の手を振り払うこともせずに、じっと悠里を見据えた。
蒼い綺麗な瞳と視線がぶつかり、悠里は思わず息を呑む。

「…何が、違うの?」

天野の目が悠里を捕らえて放さない。
悠里は急に威勢をなくし、たじろいだ。

「いや…だから、文弥と絢音はこんなことになるはずじゃ……」