「面白そう!ていうのか、楽しもうよ!全部本当のことだったら、宇宙での生活ってことになるし、宇宙人と友達になれるのも凄いことだし!」
瞳を輝かせる佐和子に那佳も小さく笑った。
「それに、あたしは一人じゃないもん。那佳がいるから大丈夫!」
「佐和子…」
正直に言って、今のこの状況を全く理解できない。
分からないことの方が多いし…
でも、こうしていつもと変わらず笑っている佐和子に、助けられてるんだと思う。
だって、一人だったらこんなに落ち着いていられないよ。
「ねぇ、今日は一緒に寝よ?」
「うん。」
不安があるのは佐和子も同じなんだ。
「那佳の部屋、ピンクで可愛いね。」
「佐和子の部屋は?」
「あたしのとこはグリーンだったよ。」
「へぇ。明日、行こうかな。」
「うんっ!」
同じベットに横になり、二人はクスクス笑いながら話した。
「そういえば、今日の那佳は大人しかったね‐。」
「失礼な!いつもは騒がしいってこと!?」
「あはははは!」
「笑いすぎ!…でも、まぁ、混乱していたせいだよ。」
「あたしも!混乱するなってのが無理だよね。」
「本当だよ。」
「でもさ、あたしびっくりしちゃった!」
「え?」
「あの人、スカルって人!那佳をエスコートしたりして…王子様って感じだった。」
「ははは、私は何が何だか分からなかったけど…」
「確かに!那佳の顔笑えたもん!」
「佐和子っ!!」
かぁっと赤く染まる那佳を見てクスクス笑う佐和子。
照れ隠しに佐和子の頭を那佳は軽く叩いた。