そしたら、当麻くんが一瞬目をそらした。
「あのさ。……もし、オレがやりたいことあって、そのためにしばらくさやと離れるかも。
つったら、どーする?」
えっ?
予想もしてなかった言葉に、一瞬頭が真っ白になる。
卒業したら、一緒に住むんだよね。
そうじゃなかったの?
「そんなこと急に言われても……」
「だよな。いや、例えばの話だし?」
『例えば』とか言いつつ、当麻くんの顔は、冗談を言ってるようには見えない。
「イヤ」
「……え?」
「当麻くんと離れるなんて、ヤだよ。行かないで欲しい」
ギュッとしがみつくと、当麻くんはため息をつきながら、私を抱きしめ返してくれた。
「わーってるっつの。行かねーし……」
そう言いながらも、明らかに当麻くんの声のトーンが落ちているのがわかる。
3年間、ずっと当麻くんと一緒に過ごした。
この温もりから、しばらく遠ざかるなんて、考えられないよ。
「あのさ。……もし、オレがやりたいことあって、そのためにしばらくさやと離れるかも。
つったら、どーする?」
えっ?
予想もしてなかった言葉に、一瞬頭が真っ白になる。
卒業したら、一緒に住むんだよね。
そうじゃなかったの?
「そんなこと急に言われても……」
「だよな。いや、例えばの話だし?」
『例えば』とか言いつつ、当麻くんの顔は、冗談を言ってるようには見えない。
「イヤ」
「……え?」
「当麻くんと離れるなんて、ヤだよ。行かないで欲しい」
ギュッとしがみつくと、当麻くんはため息をつきながら、私を抱きしめ返してくれた。
「わーってるっつの。行かねーし……」
そう言いながらも、明らかに当麻くんの声のトーンが落ちているのがわかる。
3年間、ずっと当麻くんと一緒に過ごした。
この温もりから、しばらく遠ざかるなんて、考えられないよ。