ごまかすように、チーズケーキを彼に次々食べさせる


いつのまにか足の上にあった指の先がちょっとだけスカートの中に侵入してきてて





‥‥最後の一口


ショートケーキを食べきると、

「味見」と言って最後のチーズケーキもついでにアタシの口に入れた






直也が何かを言いかけるから

アタシはあわててひざ立ちになるとケーキのお皿とフォークを片付け始める


キッチンでカチャカチャ片付けながら

頭の中は上を下への大騒ぎ


どうしよう

あの豆電球はロマンチックだし



でもお皿二枚とフォーク二本はあまりにも一瞬で片付け終わって‥‥‥‥


キッチンを出ると、ソファーに寝そべってる直也の近くに立った


「何か、飲む?」



直也が体を起こして立ち上がるから、ドッキンと体が強張った

片手が伸びてきてアタシの指をとらえると柔らかく、そっと引き寄せられる



「みずきの部屋…行きたい」