ちょっとだけキスしただけなのに、直也がすごい勢いで体を起こして離れていった




「体勢きつ!!こっちこい」




そういって体を持ち上げられると直也の横

ソファーに座らされた



と思ったら、もう押し倒されてて、オレンジの豆電球が見える



直也の顔が近くて、焦点が合わない



「みずきがもうフラフラしませんように」



唇が優しく触れた



顔が離れて、少し首を傾けて再び顔を近づけてくる


再び唇が触れ合う前に言った


「ケーキ……」


彼が止まる


「ケーキ食べたい」






うなだれる直也


「ケーキに負けた」



アタシはくすくす笑う



「だって、直也がせっかく買ってきてくれたんだもん、一緒に食べよ」

「甘いもんは嫌い」

「あ~んってしてあげるから」



そういうと、直也がゆっくり体を起こすから、アタシはまたくすくす笑った