「で、今日は秋山は部活??」

「うん」

「部活が終わったらデートしないの?」

「部員達とクリスマスパーティなんだって」



直也の話になって、アタシはサンタクロースの上に砂糖をまぶすと一思いにかき混ぜた



「宇佐ちゃんさ、秋山のこと好き??」

「わかんない」

「え??」

「だって、小さい頃からずっと知ってるんだもん」

「幼馴染ってやつだ」

「ずっと、ずっと好きだったの、それがお隣さんとしてか、男としてか…なんてわかんない」



「秋山に触られて、イヤじゃない?」


妙な質問に、のどが詰まった


「だって、ただのお隣の男に抱きしめられたり、チューされたりするのはイヤでしょ?」


寺野の質問に顔が熱くなる


ゆかと話しているならまだしも、男の人とこうゆう会話をするのはちょっと……


「こんな程度の話で何そのウブな反応……


まさか」



寺野の顔つきが変わって、アタシはドキッとする


「秋山とまだしてないの??」

「な、何を??」






「宇佐ちゃん、処女??」





「声大きいって!」

アタシは声をひそめて人差し指を口元に近づけて(しーっ)とした


困ってるアタシをよそに、寺野は複雑な表情をして笑ってる




そして


「アイツ、バカじゃねーの」


そう言った





「他の男も見てみるべきだよ、秋山以外にもたくさんいるんだから」