不意に向き合う


「うそうそ、宇佐ちゃんはキレイだよ」



……目を見て真剣にそう言われると……


困ったように視線を泳がせた


寺野がははっと笑って、アタシは横目で彼を盗み見た


この人は、今日という日をアタシとこんなところで過ごしていていいのかな??


そんな疑問が頭をよぎった時


「ちょっと疲れたね、お茶しよっか」


って寺野が少し先の喫茶店を指差した